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ゆ か: じゃあ、よけいな物ってなんでしょうか?

よかれと思ってやったもの? デザインの中で美しくないものってなんだろう…

 

 

ゆりこ: Apple って、いかによけいな物をそいでいくかを考えているって聞いた事があるんです。

そぎ落とす事の潔さとか美しさってありますよね。

 

 

ゆ か: そぎ落とす事って勇気がいりますからね。

捨てるのも勇気がいりますよね。

 

空間作るときも、間を作らないと良さが出てこないですもんね。

詰め込みたくなるけど、それじゃ駄目ですよね。

 

 

ゆりこ: インテリアってセンスでしょって皆さん言うけど

学んだ物をそのままならだれでもできる。

だけどそのままだと型にはまり過ぎてて、面白みがない。

その中にその人らしい何かがポンって入ったときに

「おしゃれだね」「おもしろいね」ってなって、物のエッセンスが効いてるだと思う。

 

 

ゆ か: うちの自宅も「秦さんぽいよね」って良く言われます。

私が自分で物を選んでいるからだと思います。

 

 

ゆりこ: その人のお気に入りの物が入る事によって

一見ぐちゃぐちゃに思えるかもしれないけれどその人がいる事でつなぐ。

 

そしてその人ならでは空間が広がる。ってある人が言ってました。

真ん中に自分ありきで、確固たる自分があれば色んなものが調和する。

何かずれている物があると「ん?」ってなる。

 

 

ゆ か: そうですね。そして更に何かがあるからどうとかではなく、あるんだけど見えてない。

心の問題も同じですよね。何かがあると幸せと思われがちだけど

それを手に入れたらまた別の何か。また別の何か。って更新されていき続く。

全く幸せにならないんですよ。

自分の核に一回もどると、足りないから取りに行くじゃなくて、足りてるんだけど欲しいから取りに行くになる。

 

 

たみこ: そうだね。何も欲しくなくなるんじゃなくて、むしろ、無性に欲しくなる!!

 

 

ゆ か: 迷ったとしても、考える時間もうきうきするし、買ったら買ったで超満足で

仕事も頑張るし、っていうテンションになるんですよね。

わたし、この前ものすごく一目惚れした、絨毯があって。

ただ家におくスペースがなかった!!

だから引っ越そうと思ったんです!!

 

 

たみこ: 私も~!!ダイニングテーブルが欲しくて

でもその当時にすんでる家におけなくてマンション買った!!

 

 

ゆ か: 爆笑! わたしは絨毯やラグが好きで、買う度に「このお気に入りの絨毯にコーヒーなんてこぼせない」とか

「この上でおにぎりとかせんべいとか食べられない」って思うと、暮らしが変わって

「ちゃんとテーブルで食べよう」ってなって生活が変わるんですよ。雑にならない。

 

お気に入りのグラスとかも、ガンって置いたりしなくなるし、丁寧に洗う様になるんですよ。

物がものすごく生活を変えてくれる…

だから、自己投資としてセミナーとかにお金を出すのではなく

物買った方がいんじゃないかとか思っちゃいます。(笑)

 

 

たみこ: 物とのそうゆうつきあい方ができると気付かなければ

同じ物を持ったとしても意味がないんだよね。

 

一番最初に言った様に、物が色んな物事を反射しているから

適当に買った物は、適当にしか教えてくれないよね。

 

 

ゆかゆりこ: うんうん そうねー 確かに意味ない!!

 

お二人は物をどうやって、どんな基準で買っている?

物が生活を変えてくれる。

物がいろんな物事を反射しているから。

 

これからもソフィアさんは、生き方に良質なショックを与え続けます。

たみこさん、ゆりこさん、お二人ともありがとうございました!​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​

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たみこ: えーと、もともと私は片付けられない人だったので

手放そうと思ったもの、残そうと思ったものの共通点を探してみたんです。

そしたら、残った物の共通点は つきあえば味が出てくる物、変化を楽しめる物が好きだなと気付きました。

なんていうか、小さな傷も味になるような、色々な経験を重ねていく。

きっとそういう人生を送りたいんだなと言う事に気付きました。(笑)

 

 

ゆ か: (笑)きっとそうだと思います。物に人生が現れているんですね。

 

 

ゆりこ: 私は機能的な物です。

機能的で美しいもの。

シンプルでフォルムが美しいとか、素材が美しいとか

ごてごて飾ってなくて、素のそのものがいいというイメージです。

 

 

ゆ か: その美しさってバランスが良いってことなのかなと思うんです。

例えば、「美しくない木」ってないですよね。

でも不細工なんですよ、木って。どう考えても。

ただ人工的ではないって所が綺麗なんだろうなと感じたんです。

そこから、「美しいもの」ってどういう基準で人間は感じるんだろう??と考えてました。

 

 

たみこ: それって最近あたしが考えた事とリンクするかも。

人とか美しさってなんだろうって考えたときに

よけいな事をしないときにそのものの美しさ、その人の本来の美しさをひきだすのではないか?

って考えてたんです。

 

真ん中に自分ありきで、

確固たる自分があれば色んなものが調和する。

sophia philein エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクター 秦由佳がモノとココロについて、いろんな方と対談するシリーズ。

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